代表あいさつ 〜 養鶏にかける想い 〜
皆さん、こんにちは。いたか自然農園の代表、井高健一です。私たちのページをご覧いただきありがとうございます。
私は日々、鶏たちの命と真摯に向き合いながら、美味しくて安心できる卵を皆さまの食卓に届けることに情熱を注いでいます。この場を借りて、私たちが養鶏にかける想いと、いたか自然農園が大切にしていることについてお話ししたいと思います。
私たちのこだわり
地元の有機野菜を活かした飼料
鶏たちには、地元で採れた有機野菜をふんだんに活用したエサを与えています。新鮮な野菜の栄養を餌に混ぜることで、鶏たちが元気に育ち、美味しくコクのある卵を産んでくれます。地域の恵みを鶏にも届けることで、地産地消にも貢献しています。
鶏が喜ぶ環境
私たちの農園では、鶏を狭いケージに閉じ込めることはしません。太陽の光が差し込み、風通しの良い広々とした鶏舎や運動場で、鶏たちは土をつつき羽を伸ばしながらのびのびと過ごしています。ストレスの少ない環境で育った鶏だからこそ、健康で安心な卵が生まれると信じています。
地域への貢献
地元の農家さんと協力し、規格外の有機野菜を飼料に活用したり、鶏糞を堆肥として地域の畑で使ってもらったりするなど、資源の循環に取り組んでいます。地域の一員として、環境に優しい農業を実践しながら、地元のみなさんに愛される農園づくりを目指しています。
卵業界の現状と危機
皆さんは普段、当たり前のように卵を手にし、食卓に並べていると思います。実は今、その「あたりまえ」が続かなくなるかもしれない危機が卵業界に迫っています。近年、餌となる穀物価格の高騰や燃料費の上昇、さらに度重なる鳥インフルエンザの影響などで、多くの養鶏場が経営の厳しさに直面しています。
特に、大量生産のために鶏を狭いゲージで飼う従来型の大規模養鶏場では、コスト増に見合う収入が得られず赤字経営が続き、廃業や倒産に追い込まれるケースも出てきました。
このままでは、いつか卵が食べられなくなる可能性さえある、私はそのような強い危機感を抱いています。卵はこれまで「物価の優等生」と呼ばれるほど安定した価格で提供されてきましたが、その陰では生産者の努力と無理が重ねられてきました。
私たちはこの現状を変え、未来にも安心して卵を届けられる仕組みにしていかなければならないと痛感しています。
本当の卵の価値を正当な価格で届けたい
では、卵が消えてしまうような未来を避けるために何ができるのでしょうか。私たちが目指しているのは、卵本来の価値を正当な価格でお届けし、生産者も消費者も笑顔になれる仕組みを作ることです。本当に手間ひまかけて生産された卵には、それ相応の価値があります。
鶏の健康や環境に配慮し、愛情を込めて育てた鶏が産む卵は決して工業製品ではなく、「命からの贈り物」です。私たちはその卵の価値をきちんと伝え、適正な価格で買っていただけるような流通の形を模索しています。
具体的には、生産者である私たちが消費者の皆さんと直接つながり、信頼関係を築くことが大切だと考えています。卵ができるまでの過程や想いを包み隠さずお伝えし、納得して商品を選んでいただく、そんな新しい仕組みづくりに挑戦しています。
安さだけを追い求めるのではなく、「本当に良いものを適正な価格で大切に消費する」文化を根付かせることが、結果的に卵業界全体の持続可能性につながると信じています。
いたか自然農園が目指す未来
テキストを入力してください私たちは小さな農園ですが、卵業界に大きな変革の波を起こしたいと本気で考えています。鶏や環境、そして生産者が大切にされる仕組みが当たり前になる未来、それが私たちの描く理想の姿です。例えば、将来子どもたちが「本物の卵って美味しいね」と笑顔で食べられるように、今から私たち大人が卵の未来を守っていかなければなりません。いたか自然農園は、そのための第一歩を踏み出したに過ぎませんが、この輪が広がって業界全体が変わっていくことを願っています。
そのためにも、ぜひ消費者である皆さんにも卵の未来について一緒に考えていただきたいのです。卵がこれからも食卓にあり続けるために、どんな選択ができるのか、どんな生産者を応援したいか、皆さんと対話しながら、より良い形を追求していきたいと思います。
私たちの挑戦は始まったばかりですが、情熱だけは誰にも負けません。鶏と卵にかける想いを胸に、これからも精一杯頑張ってまいります。どうぞ応援のほど、よろしくお願いいたします。